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相続手続きはどれくらいで終わるのか?

相続手続き(相続税申告を含む)のご依頼をいただいた際に、「どれくらいで手続きが終わりますか?」というご質問をよくいただきます。
それについて、相続手続きにまつわる様々な期限と私の事務所ではどうかについてお話したいと思います。

1.相続手続きに関する様々な期限
相続手続きの種類によって、期限があるものと期限がないものとがあります。ここでは、期限がある主な手続きについてまとめてみました。
期限 手続き 手続き先 備考
3ヶ月 相続放棄・限定承認の手続き 家庭裁判所
4ヶ月 準確定申告書の提出・納税 税務署 1月1日から亡くなった日までの所得に対する所得税(事業をしている人は消費税が必要なことも)の申告と納税を行います。
還付の場合は期限を過ぎても良い場合があります。
10ヶ月 相続税申告書の提出・納税 税務署 10ヶ月以内に申告をしておかないと受けられない特例(配偶者の税額軽減や小規模宅地等の特例など)があります。
3年 不動産の相続登記 法務局

他にも細かいところで期限のある手続きが存在しますが、特に気をつけておかなければならないものは上記のとおりです。

逆に言うと、「不動産以外の財産の相続手続き」や「遺産分割協議」などは特に期限はありません。

2.相続手続きはどれくらいで終わるのか?(松尾大輔税理士事務所の場合)
それでは、本題の「相続手続きはどれくらいで終わるのか?」についてお話したいと思います。

相続手続きの進捗を左右するものとして、以下のような事柄が挙げられます。
・遺言書の有無(有れば、基本的には遺言書の通りに手続きが行われますので、時間短縮につながります)
・「争族」の有無(相続手続きが長期化する一番の要因がコレです・・・)
・相続人の人数・住んでいる場所(たくさんいたり、散り散りに住んでいると、時間がかかりやすいですし、逆にお1人だけですと話し合いが不要ですので早く終わります)
・相続税申告の要否(締め切りがあると、嫌でも動かざるを得ません・・・)
・平日の日中に動ける人がいるかどうか(役所や金融機関は平日の日中しか空いていませんので・・・)
・相続手続きに慣れている専門家(税理士、司法書士など)に依頼しているかどうか(お金はかかりますが、やはりプロに頼むのが一番早いです)

ちなみに私の事務所では、開業から5年半で100件超の相続税申告や相続手続きをご依頼いただいてきました。進捗を左右する事柄(上記)やご依頼の範囲、お客様からのレスポンス速度などにもよりますが、平均値と中央値を取ると、以下の通りとなっております(2025年5月12日現在)。
・契約〜中間報告まで:平均57日、中央値52日(約1ヶ月半)
・契約〜完了まで:平均91日、中央値80.5日(約3ヶ月)
・相続発生〜完了まで:平均249日、中央値247日(約8ヶ月)

期限ギリギリになってのご依頼や揉めている相続でない限りは、10ヶ月丸々かかったことは今のところありません。
なお、相続手続きも併せてご依頼いただく場合は、プラス1ヶ月程度となっています。

3.まとめ
色々書きましたが、相続手続きを早く終わらせる秘訣は、「相続手続きに慣れた専門家に早めの相談をすること」です。
早めに相談することで、期限超過によるデメリットを回避することができますし、慣れた専門家であれば「自分は何をすればよいか」「誰に相談すればよいか」といった交通整理をしてもらうこともできます(提携している他士業者を紹介してもらえることも)。